今回の法改正(H12.6.1施行)では(これは在来軸組工法が主ですが)、建物の設計方法として、2つが示されています。

一つは、『仕様規定』といわれるもので、設計部位を各々マニュアル化し、基準法の枠の中で決められた方法により設計する方法で、おもに、筋かいの位置,倍率・柱,はり,筋かいの取付仕口・基礎の形状が上げられます。

もう一つは、前記の仕様規定を使わない『性能規定』と呼ばれるもので、構造計算によって安全が確かめることにより、自由度のある設計が可能となっています。ただし、安全であるという内容の証明については、仕様規定から外れるため、かなり難しいものになっています。
さらに、木質系材料の許容応力度の扱いが変わっています。他の材料と同様に基準強度を与え、そこから許容応力度を求めるようになり、これは、限界耐力設計を念頭においたためです。
木質系の耐力に、建物の耐用年数を50年とすることによる荷重継続の理念が入っています。
JSCA九州支部では木造小委員会を設置し、活動を開始しました。本委員会での活動報告を順じ取りまとめ報告し、皆様の一助になればと考えています。